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青い城(文庫) [L.M.モンゴメリ]

青い城 (角川文庫)

青い城 (角川文庫)

  • 作者: モンゴメリ
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2009/02/25
  • メディア: 文庫

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■青い城
(原題:The Blue Castle)
●原作:ルーシー・モード・モンゴメリ
(Lucy Maud Montgomery)
制作国・発行年/カナダ・1926年

●書籍データ
角川書店・角川文庫シリーズ(モ 2-11)
2009/2/15発行 ISBN978-4-04-217909-2 C0197
発行者:井上伸一郎 訳:谷口由美子
(読書サンプルは2009/8/15発行の4版 
表紙:デザイン/鈴木久美、イラスト/木内達朗)

●登場人物
ヴァランシー・スターリング(主人公)
フレデリック夫人(アメリア/ヴァランシーの母)
いとこのスティックルズ
いとこのジョージアナ
いとこのグラディス
いとこのオリーブ
ウェリントンおじ(オリーブの父)
ウェリントンおば(オリーブの母)
セシル(オリーブの婚約者)
アルバータおば
ハーバートおじ
ベンジャミンおじ
ジェイムズおじ
イザベルおば
ミルドレッドおば
またいとこのセアラ
トレント医師
パターソン(トレント医師の家政婦)
がなり屋アベル
セシリア・ゲイ(アベルの娘)
バーニィ・スネイス
アンブロウズ・マーシュ医師
ジョー・ハモンド(雑貨店の店員)
クロード・バートラム(雑貨店の店員)
ストーリング牧師
ベントリィ牧師
タワーズ牧師
エドワード・ベック
アラン・ティアニイ(絵描き)
レッドファーン博士
ヘンリー(レッドファーン博士の運転手)
エセル・トラヴァース
グッド・ラックとバンジョー(猫)
ニップとタック(カラス)

●どんな物語?
舞台はカナダ、主人公「ヴァランシー」は29歳の独身女性。20世紀前半の、まだまだ封建的な考え方が強かったカナダにおいて、女性が自分の意志で生きるのが難しかった時代に、「婚期を逃した女性」が受ける苦難がどれほどのものか? 前半部分ではそれを批判的に描いている。しかし、あるきっかけから、彼女は生き方を変え、自分に正直に生きようとする。物語の展開としては、現実にそれほど起きそうな話ではないが、「女性の精神的な自立」を主張したかった作者が、そのメッセージを主人公に託したといえるだろう。モンゴメリー自身も、あの時代としては晩婚だっただけに、その体験を投影しているように思える。モンゴメリ作品の中では、「アン」や「エミリー」よりも、「ジェーン」にテーマや背景の設定が近い。前半部分では、「例」によって「たくさんの親戚や近所の人」が登場するものの、後半部分は登場人物の数がぐっと絞られ、読者をストーリーの展開に集中させてくれる。作品自体は、恋愛小説として賛否両論の評価はあるようだが、モンゴメリファンにとっては、「こういう作品もアリ」と思わせてくれる。なお、この作品は、1980年に篠崎書林から発行されたものに、訳者本人が修正を加え、角川文庫シリーズとして復刊(あとがきにその経緯も書かれている)。

■keyword
ディアウッド村 エルム通り 29歳 オールド・ミス 自分の部屋も家も朝食も嫌い 空想の家 ピクニックが中止に ドスと呼ばれるのは嫌 銀のスプーンを紛失 ジョン・フォスターの作品 小説禁止 ポート・ローレンス 心臓病 5月から10月は絶対にストーブは点けない 病弱な少女時代 厳しい母親 自動車が恐かった ベンジャミンおじの「なぞなぞ」 レッドファーンの丸薬と塗擦剤 医師の手紙 おんぼろのクルマ「レディー・ジェイン」 悪人と評判の男 泥まんじゅう事件 銀婚式での事件 湖に浮かぶ小島 ミスタウィスの小屋 セシリーの看病 マスコウカ 長老派とメソジスト派 ダンスパーティの夜 ガス欠 葬式の場で 結婚の申し込み 秘密の小屋 カヌーで買い物 ハイヒールが線路に 思わぬ「間違い」 モントリオール カナダでは離婚は難しい 実家へ帰る バーニィはどこへ?

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