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マギンティ夫人は死んだ [アガサ・クリスティー]

マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

■マギンティ夫人は死んだ
(原題:MRS McGINTY'S DEAD)
●原作:アガサ・クリスティー
(Agatha Christie)
制作国・発行年/イギリス・1952年

●書籍データ
早川書房・クリスティー文庫シリーズ(24)
2003/12/15発行
ISBN4-15-130024-4 C0197
発行者:早川浩 訳:田村隆一(たむら りゅういち)
表紙デザイン:早川デザイン

●登場人物
エルキュール・ポアロ
マギンティ夫人
ベッシイ・バーチ
ジョー・バーチ
ジョン・サマーヘイズ
モーリン・サマーヘイズ
ミセス・スイーティマン
ローラ・アップワード
ロビン・アップワード
ドクター・レンデル
シーラ・レンデル
ガイ・カーペンター
イヴ・カーペンター
ロジャー・ウェザビイ
エディス・ウェザビイ
デアドリー・ヘンダースン
アリアドネ・オリヴァ
モード・ウィリアムズ
スペンス警視
ジェイムズ・ベントリー
ジョージ

●どんな物語?
ある町で老掃除婦が殺された。警察は当時、老婦宅に下宿し、家賃を滞納していた男を逮捕。自白のないまま状況証拠だけで絞首刑の評決を下したが、事件を担当した警視が犯行そのものに疑問を抱き、ポアロに調査を依頼。ポアロは町に数日間滞在し、あらゆる関係者からしつこいほどの聞き取り調査を繰り返した後、見事に「本当の犯人」を見つけ出す。しかし、そのためには第二の犠牲者を出さなければならなかった…。クリスティが得意とする「冤罪モノ」だが、この作品で面白いのが、無実の罪を着せられ、死刑が確定しているにもかかわらず、容疑者本人に危機感や焦りがないこと。ポアロも作中で、その点がモチベーションを下げかねないと感じていたようだが、容疑者のキャラクター設定として特異なパターンといえるだろう。また、犯人像として誰もが疑いようもない条件を提示しておいて、最後に見事にそれを裏切るという設定にも驚いた。今作の場合、それは「男か女か」がキーポイントになるが、これは「禁じ手ギリギリ」の犯人像といえるだろう。クリスティ作品らしく(?)相変わらず登場人物が多いので、それぞれのキャラクター設定を把握しながら読み進める面白さもあった。

■keyword
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