小さなトロールと大きな洪水 [海外小説]
■小さなトロールと大きな洪水
(原題:SMARTROLLEN OCH DEN STORA OVERSVAMNINGEN)
※スウェーデン語。発音記号を省略しています。
●原作:トーヴェ・ヤンソン
(TOVE JANSSON)
制作国・発行年/フィンランド・1945年
●書籍データ
講談社・青い鳥文庫シリーズ(21-9)
1999/2/15発行 ISBN4-06-148503-2 C-8297
発行者:鈴木哲 訳:冨原眞弓
(読書サンプルは2009/5/7発行の第10刷)
●登場人物
ムーミントロール
スニフ(:小さな生きもの)
ムーミントロールのママ
チューリッパ
年とった男の人
ニョロニョロ
赤い髪の少年
コウノトリ
●どんな物語?
トーヴェ・ヤンソン原作「ムーミントロール」シリーズの第1作目。もともと画家だったヤンソンが、第二次大戦中に創作活動が規制されたこともあり、絵ではなく文学にその表現を求めたというのが、執筆の動機とされている。戦後の1945年に発行され、その後、日本語訳本も刊行されたが、それはすぐに廃盤となったため、つい最近まで「幻の第一作」と呼ばれていた。再発行は1992年(すべてのムーミントロールシリーズが発行された後)、ヤンソンはこの再発行にあたり、内容の修正を検討していたものの、最終的にはあえて手を加えず、前書きを追加しただけの変更にとどめたという。なお、読書サンプルはいわゆる文庫サイズよりも判型が大きく、文字サイズも大きい(小学生向き)。ボリュームは「短編相当」といっていいだろう。シリーズ中のキャラクターとして有名な、「ミイ」や「スナフキン」はまだ登場していないが、シリーズ共通の「冒険」テイストで書かれ、子供への「教訓的」なメッセージも込められている。
■keyword
ムーミントロールとママの旅 「小さな生きもの」との出会い レモネードの小川 海辺のアリジゴク ニョロニョロのボート 初めて見るヤシの木 ネコの親子 コウノトリのメガネ パパの行方 「谷」にたどり着く
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