SSブログ

可愛いエミリー(文庫) [L.M.モンゴメリ]

可愛いエミリー (新潮文庫)

可愛いエミリー (新潮文庫)

  • 作者: モンゴメリ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1964/03
  • メディア: 文庫
(リンクは「amazon」の商品情報サイトにジャンプします)

■可愛いエミリー
(原題:Emily of New Moon)
原作:ルーシー・モード・モンゴメリ(Lucy Maud Montgomery)
制作国・発行年/カナダ・1923年

●書籍データ
新潮社 新潮文庫シリーズ(モ-4-13)
1964/3/29 初版発行
1998/5/25 46刷(改版)
(読書サンプルは2007/3/5発行・49刷版)
ISBN978-4-10-211313-4 C0197
発行者:佐藤隆信 訳:村岡花子 カバー装画:野田あい

●参照アニメ番組
風の少女エミリー
(2007/4/7~2007/9/29、全26話 NHK教育テレビで毎週土曜7:25~7:50放送)
※3部作(「可愛いエミリー」「エミリーはのぼる」「エミリーの求めるもの」)分をすべて含む。

●主な登場人物
エミリー・バード・スター
ダグラス・スター(エミリーの父)
エレン・グリーン(ホームヘルパー)
ジュリエット(エミリーの母・故人)
エリザベス・マレー
ルース・ダットン
ジェイムズ(ジミー)・マレー
ローラ・マレー
ウォレス・マレー
エヴァ(ウォレスの妻)
オリヴァー・マレー
アディー(オリヴァーの妻)
ミス・ブラウネル(教師)
イルゼ・バーンリ
ペリー・ミラー
テディ・ケント
ローダ・スチュアート
ジェニー・ストラング
のっぽのジョン・サリヴァン
アラン・バーンリ(イルゼの父・医師)
ベアトリス(イルゼの母・故人)
カーペンター(教師)
ミセス・ケント
ジョック・ケリー爺さん
トム伯母さん
カッシディ神父
ナンシー・プリースト
カロライン・プリースト
ディーン・プリースト
ソーシー・ソール(エミリーの猫)
マイク(エミリーの猫)
ビーイ(神父の猫)
ツイード(ディーンの犬)

●どんな物語?
ルーシー・モード・モンゴメリが、「赤毛のアン」に次いで登場させたキャラクター「エミリー」。そのシリーズ3部作中の最初の作品(出版社、訳者によって訳本の点数が異なるため、3部作という表現が正しいとは限らないが、新潮文庫シリーズでは「可愛いエミリー」「エミリーはのぼる」「エミリーの求めるもの」の3部作となっている)がこれ。研究者によると、エミリーはもっともモンゴメリ本人に近いキャラクターとされており、そういう意味でも興味を持たせる作品だ。作品タイトルについては、ヒット作となった「赤毛のアン」(Anne of Green Gables)に倣って、「主人公 of 場所」というパターンで「Emily of New Moon」と題したが、訳者・村岡氏はこれを「可愛いエミリー」とした。「赤毛のアン」を、もし「グリーンゲーブルスのアン」それそのままの日本語タイトルとしていたならば、おそらく物語全体のイメージを伝えきれなかっただろうと類推できるが、同様の理由により、「ニュー・ムーン」は日本語タイトルに盛り込むのにそぐわなかったのかもしれない。「ニュー・ムーン」は主人公の新たな居住地となる農場の名前で、本来は先祖がイギリスからカナダに移住してきたときに乗ってきた船名から取っているが、その「語感」にエミリーの将来や、情緒・創作意欲の醸成過程などがイメージされはするものの、当時の日本人にとっては、あまりインパクトのある名前ではないと判断されたのかもしれない。物語は、父親の死によって母方の親戚に引き取られることになった少女「エミリー」が、「作家になること」を夢見ながら、新天地「ニュー・ムーン」を舞台に成長していく様子が描かれている。全体的には、「赤毛のアン」に比べると、「女性の自立心」をより強調したテーマ設定になっており、そのため、会話の際のセリフの多くが、アンのような「空想的誇張表現」ではなく、「理屈っぽい主張」として訳されている。会話シーンでは、その主張で堂々と大人と渡り合うという展開が多い。19世紀後半のカナダでは、このエミリーのセリフが、きっと多くの女性を勇気づけたことだろう。

■keyword
かけおち メイウッド ブレア・ウォーター ニュー・ムーン 広く白い額(ひたい) とがった耳 風のおばさん マレー家の威厳 テーブルの下に隠れる 顔色が悪い 引き取り先をクジで決める ひとつのベッド ろうそくで暮らす 小説禁止 毒リンゴ事件 シュルーズ・ベリー 箱の蛇 ローダの誕生パーティ 切り下げ髪 父への手紙 リー爺さんの井戸 ストーブ・パイプ町 「木を切らないで」 スケート禁止 大伯母さんへの写真 鉄のかけら 転落の危機 母の部屋の鍵 「失望の家」 雑誌への投稿 手紙事件 悪性のはしか イルゼの母はどこに 4人組みの仲良し

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。